KOTOBA

スポーツを伝える言葉

(登壇順)

神事 努

博士(体育学) /國學院大學人間開発学部健康体育学科 准教授
速度は結果、力は原因。
力が大きくなるフェーズに
より多くの指導言語を。
長嶋茂雄さんは
目に見えない情報=力感
を伝えるスペシャリスト。
わかりやすさ優先には弊害もある。
難しくても正しいことを。
スポーツ科学を理解すると
表現が豊かになり
選手の感覚を共有できるようになる。
ボールの「キレ」とは
「ギャップ」である。
人には
予測のプログラムが
備わっている。

尾崎 宏樹

博士(工学)/国立スポーツ科学センター(JISS)研究
強く蹴るには
助走をできるだけ速く
かつ急停止できるスピードで。
強く蹴るための
理想的なインパクトの位置は
足の甲の、重心を貫く一点。
足がボールと
接しているのは0.01秒
こすりあげる時間はない。
超一流選手は「感覚おばけ」
言語化されても真似できない。

西内 啓

統計家
データを活かすために
重要なのは「意思決定」。
サッカーの
中盤のボール奪取は
得点に直結する。
リーグ戦向きのチームと
トーナメント戦向きのチームは
特長が異なる
チームの総年俸よりも
一緒にプレーした期間の長さが
より大きく勝敗を左右する。

渡辺 啓太

日本スポーツアナリスト協会 代表理事
スポーツアナリストのミッションは
目的達成のため
チームや選手が情報面で
困ることがないようサポートすること。
スポーツアナリストはカーナビ。
より客観的な視点とデータをもって
選手に目的地への
最適なルートを示す。
何日徹夜しても
コートで活かされなければ
意味はない。
バレーボールの公式練習は
これから戦う相手に
リハーサルを見せているようなもの。

平野 加奈子

バドミントン日本代表アナリスト
コーチは何を
なぜ求めているかを適切に把握し
必要なデータを抽出して伝えること。
感覚だけでは喋らない。
数字だけだと
なぜその結果になったのか
正確に解釈できないこともある。
自分の意見を述べる時は
いつも映像とともに。

志田 宗大

野球日本代表 侍ジャパン スコアラー
「ひと言」は
スコアラーの最高の技術。
国際試合において
日本のセオリーは
セオリーではない。
国際試合で重要なのは
どこまで「バレているか」
を知ること。
勝利の女神は細部に宿る。

有吉 与志恵

コンディショニングトレーナー
カラダが歪むのは
自分に都合よく操作するから。
筋肉は鍛える前に「整える」。
第一の仕事は
カラダを元々あった状態に
リセットすること。
赤ちゃんは
誰に教わったわけでもなく
体幹をトレーニングしている。
体幹トレーニングは
胴体を使って
手足を効果的に動かす
操作性を高める。
トレーニングは科学
効果には理由がある。
知識→意識→無意識

田中 光

体操 アトランタ五輪日本代表
体操選手は
スポーツ選手であり芸術家でもある
アスリートとアーティストの二刀流。
音程が外れても
胸を打つ歌があるように
点数が伸びなくても
心に響く演技はある。
バク転は「怖い」から難しい。
美しいバク転の三大要素は
「ヒザの抜け」
「空中姿勢」
「起き上がり」。

武尊

K-1 WORLD GP フェザー級王者
脳を揺らす「キレる」パンチ。
肝心なのはいかに力を抜けるか。
KOを生むには
危険な距離に入って
「事故」を起こす。
カウンターは
わざとスキを作って相手を誘う。
倒すか倒されるか
最後はメンタル。

末續 慎吾

パリ世界陸上200m銅メダル
美しい走りは人を引き寄せ
感動させる。
「速くなる走り方」は人類共通
一つしかない。
走りを極めれば
故障しなくなる。
走りにおける「良い姿勢」は
誰もが持っている。
走りとは大いなる矛盾。
競走しなければスピードは得られないが
他者を意識するとスピードは失われる。

伊藤 華英

競泳 北京・ロンドン五輪日本代表
泳ぎに必要なのは
何はなくとも「ストリームライン」。
「水をかく」のではなく
「水をつかむ」。
「集中する」とは
「視野を狭くする」こと。
競泳選手のメンタルタフネスとは
いかに自分自身を知り
どれだけ向き合えたか。
メンタルトレーニングは
精神的に弱い人のための
ものではない。

岩政 大樹

サッカー 南アフリカW杯日本代表
目的は「勝つこと」であって
「自分たちのサッカーをすること」
ではない。
「常勝」と呼ばれるチームは
「勝つこと」からブレない。
ゴールに目を奪われていては
サッカーは見えてこない。
「シュートコースを切る」とは
「障害物になる」こと。
滑ることが頑張ることではない。
サッカーの基本は「滑るな」。
「読み」は安易な選択。
ディフェンダーは
セオリーで準備して
判断して、対応する。
ディフェンダーを知ることは
サッカーを知ること。

平野 早矢香

卓球 ロンドン五輪団体銀メダル
表情や仕草から
相手の心を読む。
ボールを打ち合っていない
時間を制することで
勝負に勝つ。
相手のやりたいことを
あえてやらせる。
相手の攻めを利用して
得点につなげる。
卓球の「生きた球」は
自分の回転が残った球。
卓球のコートは平面ではなく
高さのある直方体。

中野 崇

スポーツトレーナー/理学療法士
「正しい」は
「誰にとって」か
で変わる。
文化・ライフスタイルによって
「得意な動き」は変わる。
高速移動が得意な「高重心系」
安定が得意な「低重心系」。
トレーニングで最も重要なのは
「何をやるか」よりも
「誰がやるか」。
「呼吸」も技術。

安藤 秀

ゴルフA級ティーチングプロ/体育学博士
短い距離のパットは
フェースの向きが合っていれば入る。
短い距離のパットは
左右対称に外す練習をする。
パターは
「手を」まっすぐ引いて
まっすぐ出す。
ゴルフは止まっているボールを
動体視力で見る。
ボールは「LOOK」で見るな
「SEE」で見ろ。

古田 敦也

元東京ヤクルトスワローズ選手兼監督/スポーツコメンテーター
バッティングの指導は
「構え」「脇」「ハの字」を見る。
どんな打撃フォームにも
メリット・デメリットはある。
盗塁を刺せなければ
キャッチャーは信用されない。
送球を0.1秒短縮するには
「正確に」投げること。
リードの基本は
「意識させて裏をかく」。
良い指導者は「理由」がわかる。

鈴木 尚広

元プロ野球選手・読売ジャイアンツ
表情や仕草から情報を得れば
左投手はかえって走りやすい。
盗塁は「傾向」と「対策」。
相手を知らなければ
受け身になるが
知ればそれだけで優位に立てる。
盗塁は捕手との勝負ではなく
投手との勝負。
ピッチャーを見すぎない。
スタートを切るとき
一瞬力を抜く。
盗塁の理想の走りは
上下動のない「動く歩道」。
スライディングは
膝を曲げた状態でアプローチする。

中西 哲生

スポーツジャーナリスト/サッカー解説者
コップが上を向いていなければ
水を注いでも入らない。
コップを上に向かせるには
気づきをもたらすことが必要だ。
決まる確率が高いのは
「お腹を見せない」シュート。
GKとの間にDFがいたほうが
シュートは決まりやすい。
サッカーがうまくなりたければ
片足で立て。
軸足で運ぶドリブルは
ボールが体から離れない。
なんとなくわかった気にさせるが
本質の解決には役立たないのが
「マジックワード」。